| 淡い緑から濃い緑へ… 緑の垂直分布 大山北尾根−18号鉄塔尾根−鍋嵐山−宮ヶ瀬尾根 2004年4月25日(日) |
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| 川面に映る緑 |
| 2004年4月25日(日)、東丹沢:大山北尾根−18号鉄塔尾根−黒岩−鍋嵐山−宮ヶ瀬尾根を歩いてきました。 山頂付近の日陰には昨日の雪がホンの少し残っていて、4月後半にもかかわらず思わぬ雪遊びを楽しむこともできました。 |
| 【登山日】 2004年4月25日(日) 天気 晴れ 【マップ】 昭文社エアリア「丹沢」 ダウンロードマップ「大山北尾根」「鍋嵐山・宮ヶ瀬尾根」周辺 【行 程】 秦野駅8:20=(バス)=ヤビツ峠8:50/8:55…大山9:55/10:10… 西沢ノ頭10:45…・913m(16号鉄塔)11:15/11:25… 18号鉄塔尾根下降点11:35…18号鉄塔11:55/12:00… ・602m12:15…大月橋12:45…黒岩(祠)13:00/13:10… ・710m14:00…鍋嵐山14:30/14:45…宮ヶ瀬尾根分岐15:10… 小岩峰15:50…土山峠16:30 【メンバー】 単独 |
| 少しはラクができるかな? 秦野発8時18分発ヤビツ峠行きに乗ろうとターミナルに降りて驚いた。高校生の団体が長蛇の列を作っている。こりゃあ待たされそうだ。列の最後尾に並ぼうとして少し安心した。この集団は何かの大会で別のバス停に並んでいたのだった。それでもヤビツ峠行きにはかなりの登山者がいた上、早めに並んだボクの後ろにも続々と続き、発車間際には交番の前まで続くほどだった。 8時20分に発車したバスは超満員。座ることの出来なかったボクの後ろにザックを背負ったままの高校生(?)がいて、その角がバスの揺れるたびに背中にあたって少々煩わしかった。車内ではザックは下ろして足下に置いてほしいものだ。 立ったまま揺られ続けヤビツ峠に着いたのが8時50分。混み合う車内から吐き出された乗客はみんな深呼吸している。狭くて混み合う車内では呼吸さえ困難(に感じられるほど)なのだった。 |
| ボクも深呼吸。靴ひもを締め直したら8時55分に出発。まず大山に向かう。素晴らしい天気だ。昨日の雨が大気の汚れを洗い流し、青空の下・新緑が清々しい。 ベンチのある小ピークの少し先から振り返ると二ノ塔の左に富士山の左半身がスッキリ見えた。下ってくる何人かの登山者とすれ違う。下社方面から登った人たちだろうか。早朝の山頂は展望も素晴らしかったに違いない。 |
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| 二ノ塔の左に富士山が見えた |
| ところで今回このイタツミ尾根を選んだのは山頂への最短の距離であることもあるが、春岳山から西に延び11号鉄塔や12号鉄塔に至る尾根の下降点を探ることも理由になっている。 登り始めて30分ほど、「ヤビツ峠1.1km 大山1.4km」の標識の裏にかすかな踏み跡を見つけた。これが11号鉄塔に至る下降点だろうか。檜沢を挟んでコンピラ尾根が見える。いつか機会を見つけて歩いてみよう。 |
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大山南南西尾根(2002.2.11)への下降点を過ぎ、下社からの登山道と合流すると山頂まではひと頑張りだ。日陰に薄く昨日の雪を見る。気温が上がればすぐにとけてしまう淡い雪だ。 山頂到着は9時55分。4月にしては珍しく、江ノ島や三浦半島、房総半島まで見ることができた。建物の影にあるベンチには誰が造ったのか小さな雪だるま。 相模湾や相模野方面の展望を一通り楽しんだら山頂の北側に回り、富士山や丹沢主稜線を見ながら一息入れる。 |
| 房総半島までクッキリと見えた |
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10時10分アンテナのある建物の脇から北尾根に向かう。薄い緑の下草、ヤマザクラ(マメザクラ?)が満開だ。 左に14号鉄塔尾根への下降点を見送りブナの大木の立つ窪地から北尾根上部のハイライトに入る。芽吹き始めた淡い緑の続く雰囲気のよい尾根道。 左手には常に富士山や丹沢主脈を見ながらの快適な下り。 |
| 北尾根・ハイライトを行く |
| 10時30分、3mほどの間隔をおいて巻かれている2本のネクタイが目印のネクタイ尾根下降点を通過。すぐ先やや急な下りの右側・ガレ上部からこれから向かう鍋嵐山方面を見る。 いったん平坦な台地状の尾根に出て、ゆるく左にカーブすると西沢ノ頭に向かう細い尾根となる。 |
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| 中央に鍋嵐山方面を見る |
| 登り返して10時45分西沢ノ頭を通過。登ってくる単独の登山者とすれ違う。 木々の緑の濃さが一段と増してきた。ブナの下に立って見上げれば青い空いっぱいに拡げた枝先に萌えるような緑。 西沢ノ頭からミズヒノ頭付近までが、北尾根第2のハイライト。もう散りかけている三つ葉ツツジのピンクの向こうは塔ノ岳。ガレの縁に立てばミズヒノ頭の向こうに丹沢三峰。 |
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| 緑 拡げて |
| 10時45分ミズヒノ頭を通過。このピークから北に17号鉄塔に至る踏み跡のあることを確かめたら西に直進し、急な下りをたどって16号鉄塔に向かう。 「みどりを大切に」と書かれた巡視路を右に見送り、16号鉄塔のすぐ先のピーク・913mに着いたのが11時15分。登山者が一人休んでいたが、ボクが周辺の写真を撮ってザックを下ろすころ、一ノ沢峠方面に向けて下って行った。 |
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| 16号鉄塔すぐ先、913mピーク |
| さてこれから18号鉄塔尾根に向かうには…。地図を改めて確認する。充分休んで出発は11時25分。札掛への道を左に見送り急な下りを北に向かう。 植林帯に入る頃傾斜がややゆるくなって尾根は左にカーブしていく。その曲がり角辺りで右に下る尾根を見つけた。11時35分下降開始。 幅の広かった尾根はすぐに細く変わる。細い尾根の真ん中にはモミの巨木も…。オヤ? 立木にスズランテープのマークもあるぞ。 |
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| 尾根の真ん中に、モミの巨木が… |
| 両側のガレた細い尾根を下りきった鞍部の先に、巡視路特有の黒いプラスティック階段があった。登り返した先に今回目標にした18号鉄塔。11時55分。振り返れば・913mとミズヒノ頭の手前に、16号鉄塔と17号鉄塔が並び、送電線が頭上に続いていた。 送電線の周囲は刈られ、大山三峰や丹沢山、丹沢三峰方面がよく見えた。一息入れて「新多摩線19号に至る」と書かれた東京電力平塚工務所の黄杭を脇を過ぎようとした時12時のチャイムが聞こえた。 |
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| 18号鉄塔 |
| すぐに壊れた鹿柵を抜ける。柵の向こうには緑の木々が茂り、その下にはしっかりした踏み跡が続いていた。 ゆるい下り。マークも所々に見られる。その中の一つに「大ヅキ尾根 SHC さわやか会」と書かれていた。なるほど、この尾根は「大月尾根」とも呼ばれているのか。 ・602mまではほとんど上り下りのない緑あふれる気持ちよい尾根歩き。 |
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| この尾根は「大月尾根」と呼ばれているのか |
| ・602mで尾根は2方向に別れる。直進する太い尾根も魅力的だが、黒岩方面に向かう今日は左の尾根に向かう。 山腹を巻くように進み、すぐに細い尾根に乗る。歩く人もいるのだろうか立木の所々に白や黄色のマークもある。何カ所か尾根が分岐しているが地形を読みとることができれば問題ないだろう。 |
| やがて沢の音が聞こえてくる頃、左下に林道が見えてきた。「←巡視路」の看板を見送った先に掘割りのような溝がある。しかし右も左も急で直接林道に降りることは出来そうにない。 とうとう擁壁で断ち切られている尾根の先端まで来てしまった。少し戻って左側(西側)の斜面をザザッと下って林道に降り立つ。12時40分だった。 |
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| 唐沢林道に降り立つ |
| 唐沢林道を札掛方面に向かうと5分ほどで大月沢。橋の物見峠側に梯子があり、「新多摩線18号に至る」と書かれた黄杭があった。先ほどの尾根上で見た「巡視路」の矢印はこの大月橋方向を指していたのかもしれない。 橋の札掛側には「新多摩線19号に至る」の杭もある。大月橋は18号や19号鉄塔に至る重要な起点だったのだ。唐沢林道に一般車両が入れない現在、どんな手段でここに至るかが問題だが…。 |
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| 大月橋。18号や19号巡視路の入口 |
| 林道を札掛側に進み、一ノ沢峠−物見峠のハイキングコースから黒岩に降りる。 唐沢川にかかる木橋は外れていたが、飛び石伝いに靴を濡らすこともなく対岸に渡る。小広い河原に一組3人のパーティが昼食休憩中だった。メルヘンコースをそのまま唐沢キャンプ場方面に向かい、祠のある河原にザックを下ろす。13時ちょうど。川面に映る濃い緑が心を和ませる。 |
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| 黒岩(祠近くの河原で) |
| 体だけでなく目も心も充分休ませて、出発は13時10分。尾根の先端・赤布のマークから710mへの登りにかかる。 疎林のヤブを抜けると植林帯。所々にモミの巨木を見ながら登れば10分ほどで鹿柵の門扉に出る。錆びれかけた針金を開けて中に入ったら元通りに門扉を閉じる。 下枝の刈られた植林帯を進むと再び鹿柵。そこから先は鹿柵に沿いながらの急登が続く。この辺り3年前(2001, 3,10)に下りで辿った時より伐採が進み、幾分明るくなった感じだ。右手には先ほどたどった大月尾根、左手には丹沢三峰を見ながらグングン高度をかせぐ。 |
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| 柵に沿いながら、急登を一歩また一歩 |
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鹿柵が続く。所々に門扉がある。その度に開けてくぐって元通りに閉め直す。 何度目かの柵を正面に見たとき、何となく左側に回り込んでしまった。丹沢三峰方面の展望に惹かれてしまったのかもしれない。 |
| 丹沢三峰方面を見る |
| その先は枝打ちされた小枝が散乱する急登。右手に張られている柵の内側はスッキリしているのに門扉もなくて入れない。失敗したなぁ…。 ようやく傾斜が緩くなったところで門扉が現れる。くぐったわずか先が、どこがピークか分からないほど平らな710mだった。周辺は植林におおわれているために展望はない。14時、そのまま通過。 |
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| 710mのピーク付近 |
| 幅の広かった尾根が次第に狭くなってきた。鞍部からの登り返しは両側がガレている急登。しかし距離は短い。木の根や幹を掴み体を引き上げていけばヒノキの植林された 太い尾根に出る。 3年前、鍋嵐山方向から・710mに向かったとき、この細い尾根の入口が分からずに太い尾根を下りすぎて登り返したことがある。あの時は入口の立木に青いスズランテープが巻かれていたが、今回は目印になりそうなマークはない。太い3本のモミの木を見たら右手(西側)に注意…ということになるだろうか。尾根に入れば立木の所々に黄色いペンキマークがあるのだが。 |
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方向を左手(北側)に変え太い尾根に沿って登れば、わずかで「水源の森林」の赤帽杭のある風穴沢左岸尾根の分岐に出る。やや右にカーブするように登っていく。山頂直下の急登をひと頑張り、14時30分に鍋嵐山。
狭い山頂は木々の隙間からわずかに丹沢三峰方面が見えるだけ。しかし若葉を透かしてこぼれ落ちる陽の光や吹き抜ける風が心地よい。 瑞々しい木々の緑を愛でながら持参のビールで乾杯! |
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| 鍋嵐山ピーク |
| 出発は14時45分。急な坂を下れ切ると尾根は細くなる。小さなアップダウン。右手に大山三峰、左手に677m方面を見ながらの快適な稜線歩き。細い尾根の真ん中にアカマツなどの巨木などがドーンと踏ん張っているのも楽しい。 鍋嵐山から物見峠まで、顕著なピークが二つほどあり巻き道もあるが、直登してもたいして時間は変わらない。その二つ目のピーク・宮ヶ瀬尾根分岐に着いたのが15時10分。 物見峠経由煤ヶ谷にでようか、辺室山経由土山峠に出ようか、宮ヶ瀬尾根経由土山峠に向かおうか。宮ヶ瀬発のバスが15時50分、16時50分だから…。幾つかの選択肢の中から「宮ヶ瀬尾根経由」を選ぶことにした。 |
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| 宮ヶ瀬尾根分岐のピーク |
| ピークから北に向かう。5分ほど下りマークに従って右手の尾根へ。この周辺は2年ほど前に刈られて以前よりずっと明るくなった。周囲の風景や木々の緑を楽しみながら下っていく。 高度を下げることに反比例するように、右手に見える辺室山がグングン高くなっていく。 |
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| 明るい感じの宮ヶ瀬尾根上部 |
| 埋標NO180から左手の細い尾根に入る。細くて急で木の根や岩の浮き出ているザレた尾根。宮ヶ瀬尾根の核心部とでも言えるだろうか。前回(2004, 1,18)歩いたときには雪に埋もれていた尾根が、今は緑に満ちあふれている。 植林におおわれどこがピークかわからないほど平らな597mを通過して、小岩峰のピークに着いたのが15時50分。振り返れば宮ヶ瀬尾根の向こうに大山がチョコンと頭を出しているのが見えた。 このピークから土山峠までは40分〜50分。長丁場だった山旅の終わりも次第に近づいている。 |
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| 宮ヶ瀬尾根核心部 |
| 一息入れたら宮ヶ瀬尾根と別れ、やや北東方向・右手に鹿柵を見ながら急な坂を下る。いったん平らになった尾根はすぐに再び急な下りに変わる。その急な下りの右手には常に鹿柵がある。 濃い緑に包まれている仏果山を正面に見ながらグングン下る。どこからか犬の鳴き声が聞こえてきた。 |
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| 正面に仏果山を見る |
| 鹿柵を抜け小さなピーク(419m?)を過ぎてしばらく下り続けると、正面に大きな岩が現れる。岩の左手から急な斜面を下り、「保安林」の黄色い看板から右手に山腹を巻くようにして湖岸林道に降り立つ。16時25分だった。ここから土山峠までは5分程度。 さて、バスが来るまでにまだ20分もある。ひっきりなしに通る車を眺めているだけではつまらない。車のひっきりなしに通る車道を上煤ヶ谷バス停まで歩いてしまった |
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| 土山峠に出る |
| 17時ちょうどに来たバスは空いていた。座席に座ったらすぐに目を閉じる。厚木市内に入ってフッと目が醒めると、車内はかなり混んでいて立っている登山者の姿も多かった。よく晴れた日曜日、大山三峰方面を歩いてきた人たちだろうか。 |
| ※ ここ1〜2週間の間に、宮ヶ瀬尾根や鍋嵐山方面を歩かれた何人かの方々から「山の便り」をいただきました。これらの「便り」を読んで計画したのが今回のPlanです。山頂付近・芽吹き始めたばかりの淡い緑から里付近の濃い緑まで「緑の垂直分布」を楽しむなど、楽しい山旅のできたことを感謝しています。 |
| 「誰も知らない 丹沢」へ |
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